マレーシアのジョホールバルで開発されている超絶人工都市 Forest City。ド迫力の10兆円規模開発地区に迫る。

もしあなたが10兆円もらって好きなように街を作れるとしたら、どんな街にしますか?

『うーん、10兆円、10兆円。え?10兆円って何?それってどれくらいよ?』

 

いや、ほんと、10兆円ていう額がどれくらいのものか想像もつかない感じです。

2020年の東京オリンピックの予算が3兆円超との事なので、その3倍以上っていう事になります。

つまり、10兆円と言うのはバカでかい数字です。(アホみたいですが。。)

 

そんなお金そもそもあるわけないでしょって感じなんですが、実はそれだけの資金を捻出しちゃって、実際に人工的に埋め立てた島の上に街を作り始めちゃってる、そんなバブリーなプロジェクトがあるんです。

それがマレーシアのジョホール州で進められているForest Cityプロジェク

上の写真、シンガポールと、その北側にあるマレーシアのジョホールの地図です。

シンガポールの左側に光ってる島が見えると思いますが、それがForest Cityです。

Forest Cityとは、海を埋め立てて作るスーパー人工の島の上に作る、超絶人工シティです

ジョホールといえばイスカンダル都市開発が有名ですが、Forest Cityはそれとはまた別のプロジェクト。その予算なんと10兆円!

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ジョホールといえば、イスカンダル都市開発。シンガポールに隣接するエリアを5つの区域に分けて、金融、教育、物流、製造、ハイテクの分野を開発発展させていくプロジェクトです。

これにかけるお金も確か10兆円くらい。

それと並行して進められるForest Cityプロジェクトも予算10兆円。

合計20兆円。

まじ、どうなってるんですか!?

異常にバブリーです。これも中国の資本とマレーシアの王族が成せる技なのでしょうか。

シンガポールに隣接する海域に人工島を埋め立て、その上に作り上げるパラダイスシティForest City。

Forest Cityプロジェクトは、簡単に言うと、シンガポールに隣接する海域に4つの人工島を埋め立て、その上に完全なる人工の街を作り上げると言うもの。

このプロジェクトは、中国の不動産開発会社であるCountry Garden (碧桂園 Bìguìyuán) とジョホール州政府の子会社による合弁会社、カントリー・ガーデン・パシフィックビュー (CCPV) が共同で運営しています。

ちなみにこのプロジェクト、ジョホールの王様であるスルタンが所有していた土地を使っているみたいです。

マレーシアは一つの国ではありますが、7つの州からなる合衆国で、各州の運営は各州の王族(スルタン)が取り仕切っています。

なので、ジョホールのスルタンがジョホール内で都市開発するぞ、といったらプロジェクトやる事はもうほぼ決まり。

その他の州とコンセンサスを取る必要もない、非常に自由度の高い動きが可能みたいです。

Country Gardenが1社で主導して進めるから進捗がめちゃくちゃ早い。着工から1年で、でかいビルが立つ。

そして驚きなのは、このプロジェクトをリードしている企業は中国の不動産開発会社Country Garden一社のみと言う事。

もちろんプロジェクトをサポートするために複数のパートナー会社も参画してはいますが、プロジェクトを仕切っているのはCountry Garden。

このCountry GardenはForbes Top 500 にも名を連ねる中国の巨大企業ですが、こんなに大きなプロジェクトを動かせるその資本力とプロジェクトマネジメント力、そしてスルタンを巻き込む交渉力はさすがです。

 

そして1社で推進できる事による利点は意志決定の早さ。

バシバシ方針を決めてガツガツ開発を進める。

24時間体制で建築を進め、1年でビルをボンボン建てるそのスピード感。

1年経てばForest City の風景はガラリと変わります。

1年ぶりに訪れてみたら、前は影形もなかったホテルが立ってた、なんて事はザラみたいです。

実際にそのパラダイスシティForest Cityに行ってみたので、雰囲気をお伝えするよ@2018年1月

そんな素敵な動きを見せているForest Cityなんですが、縁あって見学する機会に恵まれたので訪ねてきました。(2018年1月)

スケールがでかい。動きが早い。あんまり細かい事考えてない。

そんな印象でした。本当に楽しかった。

あなたも興味があれば、いや、興味を持ってぜひ訪問してみてください。

Country Gardenのショールーム施設でプロジェクトの全体像を把握する。からの物件購入⁉

まず向かったのは、Forest CityプロジェクトをリードするCountry Gardenのショールーム施設。

ここにはForest Cityの全体を再現した模型が置いてあります。(👆上の写真)

いや、模型でかく無いですか?

 

そしてこの施設には他にも小さな上映室にある超巨大スクリーンでForest Cityに関するプロモーション動画を見られたり、Forest City内のコンドミニアムの部屋を内覧できたりします。

さらには宿泊施設もあって、プールもあります。つまりホテルがあると言う事です。

なんなら海もあります。島ですから。

内覧→宿泊→契約。はやっ!!

このショールームには中国からたくさんの富豪達が訪れます。

もちろんその他の韓国や日本、インドネシアやマレーシアなどのアジア諸国の方々もです。

みなさん何しにくるかって、もちろん物件の調査です。いや、調査と言うよりも購入か。

で、そんな富豪達の、ここでの行動の流れは以下のような感じらしい。

  1. 物件を回る
  2. 宿泊をする
  3. 契約をする

以上。

ええっ!!!早いよ。早い早い。笑

だってここの物件数千万とか数億とかですよ。

それを一晩で決めるその決断力と資金力、たまりません。

中国人は目的意識が高い⁉

ちょっと話がそれますが、つい先日ある記事を読んで思った事があります。

オランダで起業とか海外進出のサポートをされている方の的を得た以下のご意見。

『日本人はしばしば海外視察に来るけど、目的意識が欠如している事が多々あり、その視察は無意味だ。』

視察を受け入れる現地の企業は『実りある取引』を期待している。

だが、日本人の視察団は取引をすると言う意識で来ていない。

そこに大きなギャップがあるし、その視察からは何も生まれない。

うーん、なるほど。と思いました。

ありがちです。この点は自分でも陥りそうだから気をつけようと思いました。

そしてドキッとしたのは中国から来ている視察団の様子⬇

中国からの視察団は、渡航する前に既に社内で話をまとめていて、

視察時はこの企業にどれくらい投資すると言うことを決めて帰るとのこと。

目的がはっきりしていて、資金も潤沢にある。だから話が進む。

実のある取引をしている。

これは目的意識があるからこそです。

何か具体的な案件や成果物を出すとか、形にして次のビジネスに繋げることを常に意識してるんですね。

この話、今回のForest Cityの視察にも当てはまるかなと思ったんです。

まあぼく達は純粋に視野を広げると言う名目で行ったんですが(⬅目的意識ひくぅぅ。)

やっぱり本気で見に来ている人達は、来る前から既に購入することは決めていて、どれにするかを視察に来ていると言う意識なんだろうなと思います。

であれば、『視察→宿泊→契約』のこのスピード感にも違和感はありません。

目的意識の違いで、実りのある結果になるかどうかがはっきり分かれますね。すんごい実感しました。

Forest Cityは近未来をいくSmart Cityでもある。街は三層に分かれていて、人間、車、駐車場のレイヤーが分かれている。

⬆ちょうど上の写真みたいな感じで、街が3つのレイヤーを持っているんです。

  • 一番上のレイヤーが人間が生活する空間
  • 真ん中レイヤーが車が移動する空間
  • 一番下のレイヤーが駐車場

つまり一番上のレイヤーには車が無いってことです。

これって素晴らしい。車に轢かれる事が無いって事だ。

シンガポールに住んでると現地の方々の運転の粗さに驚愕する事が多く、そんな所で子供を育てるのはいささかリスキーだなと感じています。

でもここForest Cityであればそんな心配はご無用です。すばらしい!

さらに真ん中レイヤーの車が移動するってとこですが、これら車は全て自動運転を実現させるとのこと。なんか超かっこいいです。でもきっと実現できるでしょうね

まあ、元々海に砂を持って作った埋立地なので、日本でも一時期盛り上がってた流動化ってやつが問題になるリスクも多々ありそうですけど。。

しかしこの3レイヤー構想はナイスです。

⬇下の写真は埋め立ての階層を表した図です。これも3層にしてるんですね。

上の3レイヤーはどこの地層に当てはまるんだろ?まあいいか。

ちゃんとバブリーな部屋も見学しました。案内人「この部屋は3億くらいです。」「この部屋は2億くらいです。」私「は、はいぃ。」

まあ、お部屋は、広くて部屋が多くて、ウォークインクローゼットとかたくさんあって、トイレもお風呂もたくあんあって、ここ何人で住むんでしたっけ?って言うような感じのバブリーな印象を受けました。

🔼こんな部屋がたくさんあって。

🔼各部屋にプールが付いてたりなんかして。(今度の上の階でも同じように各部屋にプールが付いてるらしい。)

🔼これ、なんだっけな。ダイニング?何用だよ。

まあ、こんな感じです。是非買ってください。本当にとても素敵なお部屋です。

Forest Cityの概要を教えてくれる動画があったわ。これ見るのが早い。

今回Forest Cityの視察を案内してくださったIKI LINKSさんが、日本語字幕付きの素敵な動画をYouTubeにアップロードしてくださってました。

IKI LINKSさんは、ジョホールバルで不動産紹介から、移住、教育のコンサルティングを手がけていらっしゃいます。

イスカンダル都市計画やForest Cityプロジェクトに興味があれば、直接問い合わせることをお勧めします。とっても丁寧にわかりやすく案内してくださいますよ!

と、言うことで、以下の動画をお楽しみください。

いや、いちばん分かり易いからっ。笑

その他の施設:ゴルフコース54ホールに囲まれて暮らしたい人必見!Forest City Golf Resort

あなたはゴルフ場に囲まれた生活を送りたいんじゃないですか?

ぼくはゴルフ場に囲まれてなくても楽しく暮らせますが、ゴルフ場に囲まれて暮らしたい人もたくさんいるはずです。世界は広いのでね。

そんな夢を叶えてくれるのが、ここ Forest City Golf Resort です。

 

また新しいのが現れましたね。

これも Country Gardenが手がけるプロジェクトの一つです。

ただ、これは埋立地にあるのではなく、Forest Cityの人口島から内陸に入って車で10分くらい走ったところにあります。

 

ここにはゴルフコースが3つあって(合計54ホール)、その真ん中に住宅エリアがある、といったデザイン。まじかっ

ゴルフ界の巨人、Jack Nicklaus!とその息子 Jack Nicklaus Jr.(有名なの?)が設計を担当したみたいです。

なんかすごそうですねー。

家は基本的に一戸建て。庭付き駐車場付きのアメリカンスタイル生活ができる。そして周りはゴルフ場。ボール飛んでくるのでは!?

 

一戸建ていいですねー。外国人であっても、家も土地も自分の所有物にできるみたいですよ。

こんな感じでお庭があって緑がたくさん。草刈機が必要。

窓を開けるとゴルフ場。庭で池越えショットの練習し放題。

この施設もどうやら1年前には無かったようです。

マングローブの森を大伐採して切り開いて作ったみたいなんですけど、こんなの1年でできるもんなの?このスピード感が世界を席巻する中国パワーなのでしょうか。

まとめ

マレーシアのジョホールバルに突如として現れてパラダイスシティ Forest City いかがでしたか?

このプロジェクトの面白いところは、Country Gardenが基本的には1社でプロジェクトをリードしていると言うことろにあると思います。

ステークホルダーは多いでしょうが、意志決定はトップダウンでできる体制のようなので、決断早く、今の調子でどんどん前に進めていくのではないかと。

資金面でも企業としての資金力もあるでしょうし、ジョホールの大金持ちのスルタンが絡んでますからね。潤沢な資金があるのでしょう。

10兆円ですからね。東京オリンピック3回分。はは。

とにかく、Forest Cityプロジェクトの進捗は要確認です。

あなたも是非、IKI LINKSに問い合わせて、アジアのバブリーな勢いを感じてきてください。

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