インプットとアウトプット

インプットとアウトプットって言葉がある。

インプットは中に入れる作業で、アウトプットは外に出す作業だ。
例えば本を読んだりするのがインプットで、感想文を書いたりするのがアウトプットだ。

インプットがなければアウトプットはない。アウトプットするためには材料が必要で、その材料を準備するためにインプットがある。
でもこのアウトプットというやつがなかなか厄介だ。


インプットは頑張ってもアウトプットは頑張らない、というか意識してやらない、という事が多々ある。
その結果どうなるかというと、単純にアウトプットが上手ではなくなるのだ。

そしてアウトプットがうまくできないと言うことは実は、インプットしたものを理解して自分のものにできていないと言うことなんだ。

知識を吸収して咀嚼して、自分で理解して始めて人に伝わるようにアウトプットできるものだから。

受験勉強はインプット・アウトプットの繰り返しだ。けど、それは受験のための限定的な作業だ。

これまでたくさん勉強してきた。
高校の受験から始まったのかな、おれの勉強というやつは。それまではファミコンとかサッカーとか近所を冒険みたいなことしかやってなかったからな。

中学生の時、高校受験のために塾に通ったのが初めての勉強だ。英国数を習ったんだっけな。あんまり覚えてないもんだ。兎に角、塾に行って勉強を始めたわけだ。テキストを読んで、問題を解いて、それの繰り返しだ。

まさにこの勉強すると言う行為がインプットだ。テキストを読んで自分の頭の中に漢字やら、英単語やら、数式やらをぶち込んでいく。自分の中に知識をインストールしていくわけだ。

そしてその知識のアウトプットは試験。頭に詰め込んだ知識を、テストの問題に答える形で露出する。そのアウトプットの結果いかんによってテストの合否が決まるわけだ。

この単純な勉強→試験の繰り返しで、インプット・アウトプットを繰り返して、受験に成功して志望校に合格するという結果になった。目的達成したから良いと言えば良い。けど、受験が目的の勉強だったから、今となっては何を学んだのか忘れてしまったようだ。

勉強の記憶で言うと、高校受験の次は大学受験。また受験。
受験するまでの高校生活は全く勉強してなかった。何してたのかも思い出せないくらい何も考えずに過ごしていたわけだ。

断続的に覚えているのはバイクに乗ったことや、彼女と遊んだこと、空手道場で稽古したこと、ギターを弾いたこと。あーあと駅の駐輪場でチーマーにからまれてストリートファイトしたこともあったな。ケンカには勝ったけど、その後集団にやられちゃったっていう武勇伝がある。笑

そんな感じで無気力ながらも気の向いたことをやっていたから、勉強っていう形でのインプットは無かった。

見方によってはギター弾いたりバイク乗ったりするのもインプットの内か。自分に何かをインストールする作業だから。

何かを覚えてそれを実践する。
例えばさ、眉毛の整え方を覚えて、実際に眉毛をいじる。ってのもそうかもしれない。整えすぎて眉毛はほとんど無くなっちゃったけど。しまいにはペンで書いてたりしたもん。恥ずかしいったらないね。当時は気に入ってやっていたんだけれど。

そして高校三年生の夏に大学受験をスタートしたんだ。
原付に乗って塾まで行って勉強して帰る生活。当時は勉強には集中してた。赤本とかで英語と国語の問題を解くのが楽しかった記憶がある。国語なんかは結構自分の読解に自信持っちゃってて、問題集の答えと異なっている自分の答えの方が正しいなんて具合に頭が冴えていた。解答としては間違っていたのだろうけど。

まあそんな形でまた勉強っていうスタイルのインプットとアウトプットを繰り返して、結果志望校に受かった。だからまた受験勉強のインプット・アウトプットとしては成功って事だ。

人生の節目にある大事なイベント(と言われていた)高校受験と大学受験を、効率よくこなして結果を出せたもんだから、自分は結構勉強できるんじゃね?と思い込んでた。受験勉強という分野で言えば中の上くらいではあるのかもしれない。その後アメリカで経営修士も修めたしな。

自分を表現するという形のアウトプットは受験とは違う分野で、そのスキルを会得するには当然練習するしかない。

勉強できて学歴もそこそこ映えるとしても、自分の考えとかアイデアをまとめて相手に分かりやすく表現するのが上手だとは限らない。自分を表現するというスキルは、受験では身につかないのだから。

では、どうすれば良いのか?

答えは非常にシンプルで、即ち自分を表現するアウトプットをたくさんすれば良いのだ。要は慣れだ。自己表現の慣れ。

スポーツでも学問でも同じことだけど、何度も繰り返して失敗と成功を経験することによって上達する。上達っていうのは要は慣れるってことだ。慣れると容量の宵やり方が分かってきて、それを実践できるようになるから。

例えばバドミントンだって同じだ。始めはラケットの握り方もぎこちないし、球の打ち方だって上手くない。上手くないというか、球にラケットがヒットしないなんてのは当たり前。始めたては誰だってそうだ。

でもそこで諦めないで、何度も何度もラケットを振り続けていくうちに、頭と体が適した動きを理解する。考えながら練習することで、インプットとアウトプットを繰り回すんだ。そして慣れてくる。そして上手くなる。

仕事だって同じだ。新しい職場に配属されたばかりの頃は、何をやれば良いかすぐには把握できない。作業を何度も繰り返すうちに仕事を覚えて、自分でできるようになり、人に教えられるようになり、人をリードできるようになり、そして人に指示できるようになっていくのだ。

なんだってそう。練習を、即ちインプットとアウトプットを繰り返すことによって上達する。

もちろんその事実は自己表現にも当てはまるわけだ。つまり試行錯誤を経て上手くなるのだ。

だから、自分が苦手な分野であり、得意になりたい分野である、自己表現にチャレンジしようと決意したのだ。

いやブロガーになりたいわけじゃない。違う違うそうじゃない。自己表現の特訓なんだ。

今、まあ昔からずっとそうなんだけど、自分に足りていなくて伸ばしたいと思っているのが自己表現なんだ。

適切な言葉を使って自分の意見やストーリーを正確に人に伝えられるようになりたい。自分の言葉に自信をもてるようになりてーの。

だから人と会話し、文章を書き、自分の中にある情報を人に向かってアウトプットしていく。そうしていつの日か自分を表現する事に慣れて、自信をもっていけたらよいなと思っている。

ということで、これから文章を沢山書くのだ。それでいいのだ。ちゃんちゃん。

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