海外で仕事したい人の背中をポンとたたきたくてこの記事を書いています。
海外で仕事をすることにから得られるメリットを知ることで、一歩前に踏み出すきっかけになればとても嬉しいです。
今回は『海外で仕事するメリット その2:文化の違いを受け入れる器になる』です。
海外に出ればそこはもう異文化の世界
Contents
自分がそれまで培ってきた価値観とか考え方、『当たり前の事』が通用しないことが多々あります。
日常生活においても、仕事においても、日本の常識は通用しないことが多いです。なので初めのうちはそれがフラストレーションになることもあります。
でも色んな価値観に触れるうちに、『異なるという事』が当たり前に感じるようになって、違いを受け入れられるようになります。
違いが受け入れられると、自分の価値観も多様化して視野が広がります。
視野が広がると、見える世界が広がって、自分の可能性も高まります。
自分の可能性を高めるためにも海外での仕事にチャレンジするのはいかがでしょうか。
異文化交流
当たり前の事ではありますが、日本人と外国人はバックグラウンドが全く異なります。言葉も違うし、食べ物も違う、そして考え方も異なります。
同じ日本人間でも東京と大阪では雰囲気が異なりますよね。
東京の人はクールでお互いに干渉しない側面があるのに比べ、大阪の人は積極的に周りの人と関わろうとする傾向がある。
ぼくは横浜出身なんですが、社会人1年目に大阪転勤になりました。
その時大阪人の会話力と面白さに触れて、日本の中でも場所が異なれば雰囲気も変わるもんだなと思いました。
話にオチをつけないといけないっていうのはなかなか苦労しましたが。今でも変わらないかw
さて、海外ではそのギャップがさらに大きいです。
いくつか見てみましょう。
1. 仕事は契約時間内のみが当たり前
ぼくは日本以外にはアメリカとシンガポールで働いた経験があるので違いが分かるのですが、仕事の拘束時間に対する考えが大きく異なります。
アメリカ人とか特にそうでしたが、会社との契約が9AM – 5PMだったとしたら、きっちりその時間だけ働く、ということが常識です。なので、毎日定時になったらみんなさっさと帰る。素敵ですよね。
シンガポール人も同じで、基本残業しません。例えやるべき仕事が残っていても、です。
その点日本はどうか
定時になってサクッと帰る人はマジョリティではないですよね。
みんな何かと忙しい雰囲気で、定時になっても帰ろうとしない人が多いです。仕事を完璧に仕上げたい気持ちが強いからなんでしょうかね。
ぼくもこのギャップには始め戸惑いました。『おいおい、この仕事今日中に終わらせなきゃダメじゃない。プロジェクト遅れちゃうよ。』といった感じで。
でも向こうにしてみたら、『今日の仕事時間は過ぎたんだから帰るでしょ。残りは明日やるからいいでしょ。』といった感覚です。
うーん、確かにそうですよね。自分と会社の契約があって、それで賃金が支払われてるんだから、その範囲内で仕事するっていうのは正しい考えです。日本人もバイトする時はしっかり定時ですもんね。それと同じ感覚ですね。
そんな姿勢の外国人を見て、始めはイライラすることもありましたが、そのうち彼らの考え方に感化されました。そして気がつけばぼくも定時で仕事を切り上げるスタイルになりました。
違いを受け入れて価値観が変わって、自分の生活が豊かになりましたよ。ワークライフバランスの体得ですね。
2. 転職するのが当たり前
シンガポールでは転職することが日常茶飯事で起きます。(Job hopと言う)
大体みんな2年くらいを目安に仕事を変えてるイメージですね。
仕事を変えると給料も上がるし、違った仕事にチャレンジしてスキルもあがる。そういったポジティブな考えでJob hopしまくりです。
幸いシンガポールは経済が発展しているのでこのモデルが通用するというのもあるんですが、これは合理的な考えですよね。
一方、日本はご存知終身雇用スタイル
最近は派遣とか契約の方向にシフトしてるみたいですが、ぼくの世代(70年代後半生まれ)なんかは同じ企業に20年務めてるとかざらです。
父親の世代では一つの企業で40年勤め上げるなんていうのが当たり前ですよね。企業側も従業員が継続して勤務することを前提にして仕事のアサインとかしています。
この日本式の雇用を前提にして海外で外国人を雇うと大失敗に繋がります。
根気よく育てようと思っても2年くらいするとあっさり去って行ってしまうから。
自社で教育してより大きな仕事を任せていくっていうのは実現の可能性が低い。
なので従業員は数年したら旅立つのであるといった前提にマインドを変える必要があります。
日本と世界では仕事に対するギャップありますね。
ぼくはJob hopの考え方の方がしっくりきます。
飽きっぽい性格なので、同じようなことずっとやってると興味がなくなってきちゃうんですよね。
しかも給料なんてほとんど上がらないし。そう考えるとJob hopして経験値も給料も上げていく方がメリットが大きい。
このキャリアプランに対する考え方の違いを知っておくと、自分のキャリアの積み方の選択肢が増えます。
しかも将来起業して海外に進出した際、良い形で従業員と付き合えるといったメリットもあります。
その他のギャップ
細かい違いはたくさんあります。きりがないです。以下3つの例。
時間にルーズ
特にアジアは時間にルーズです。時間を守らないとかよくあります。ミーティングに遅れてくるとか、期限内に資料提出しない、とかね。
国民性っていうのもあるんですが、ビジネス上では時間は守るべきです。約束守ってこそ信頼関係構築に繋がりますから。
この点は根気よく教育して時間を守るっていう共通認識を持つ努力が必要。もちろん自分が率先して時間を守って周りをリードです。
口が達者だけど中身が伴わない
口が達者な人は多いです。ただ、言ってることはいっちょまえで正しいから、仕事できそうだなーという第一印象は殆ど裏切られます。笑
大体口が達者で良くしゃべる人は中身が伴ってないことが多い。いざ作業になると進まないとか、文書が作成できないとか、技術力が乏しいとか、そういう人が多いです。これを見破るのもスキルの一つですね。
メンツを気にする
これは中華系の常識ですね。
自分を大きく見せたり、かっこよく見せたい気持ちが強い。逆にプライドを傷つけられるような言動に対して憤怒します。
人前でその人を叱るなんてもってのほか。これ、日本ではよく見る光景なので要注意ですね。人間関係の崩壊に繋がります。
まとめ
いかがでしょうか。
日本と外国では文化や考え方が全く異なるので、仕事していく上ではそれらの違いを理解して受け入れていく事が求められます。
でも違いを受け入れるのって簡単ではないですよね。
自分の胸襟を開いて、素直にならなければいけません。
そして自分が培ってきた考えをちょっと変化させて自分を適応させていく必要があります。
少しずつ少しずつ違いを受け入れていく事によって、『違うことが当たり前』っていう感覚が体得できるようになります。
『うまくいかないことが想定内』になるってことです。
そうなればだいぶ懐の深い、グローバルで活躍できる人物になれますよ。
- 日本の『常識』は世界では通用しない
- 海外で仕事をすると異文化を体感できる
- 異文化を受け入れると『違うことは当たり前』ということに気づく
- 違いを受け入れる器ができると、視野も可能性も広がる
では、また。
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