脱サラ起業。実行は簡単、継続が難しい。

流行りのコワーキングスペースにオフィスを構えているのだけど、コロナ対策の自粛政策に従い、コワーキングスペースもクローズしやがる。それなのにだ。それなのに家賃だけは続けて請求するんだから腹立つ。ふざけんな。

解約すれば良いと思うが、1年契約だから仕方ないのだ。まあ良い。サンクコストと考えて飲み込んで前進する方法を探るしかない。それが経営者というもの。

6月になり、少し自粛が緩和され、コワーキングスペースも開かれた。開かれたから行くことにした。行かなくても仕事は継続できるんだけど、金払ってるし、静かだから集中し易いし。

行ってみると案の定ガラガラだ。以前は混み合って席が見つからない事もあったくらいだったが、今日は人がいる事の方が珍しかったくらいだ。みんな解約したんだろうな。

部屋を借りるには年間契約が必要だが、自由席の契約だと月単位での契約ができる。だから解約するのも簡単でお手軽なのだ。だから多くの自由席契約の人たちはまんな解約したのだろう。自粛期間も既に2ヶ月が経過しているし、未だに規制は厳しい上、今後も規制は続くわけだから、解約するのが賢明だ。

そんな中、おれと同じように部屋を借りていて、契約期間に縛られているものも多い。そこで、他の企業はどうしているのかを見てみることにした。

コワーキングスペースに見る零細企業の状況

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コワーキングスペースを借りる大半の企業は、従業員が10名に満たない規模が大半。2人部屋とか4人部屋とか、そのサイズが多いように思える。スタートアップは金がないからコストを抑えたいのだ。

そしてコワーキングスペースを徘徊して、レンタル部屋を見て回ったが、ほとんど人影はなかった。全体の1割にも満たないのだろう。荷物がすっかり片付けられて空っぽになっているスペースもちらほらあった。以前は空いてる部屋を見つける方が難しかったのだが、状況を見て立ち退いた企業が多いのだろう。

厳しい厳しい厳しすぎ。スタートアップのみんなは頑張っているのに。その夢も希望もお金もごっそり持って行ってしまうコロナアタック。命を守るための必要な措置とはいえ、影響が直撃する当事者としては受け入れがたい現実なのだ。

脱サラって何の略?

脱サラって耳にしたことは過去に何度かあったし、ぼんやりとだけ認識していたけど、実際に何のことを指すのか明確に言えるわけではなかった。自分には関係のないことだったから簡単に耳を通り抜けていっていたのだ。

でも脱サラして理解した。脱サラリーマンだ。そのまんま、サラリーマンを辞めるという事だ。なんだ簡単じゃないか、と思うんだけど、そもそもサラリーマンというカテゴリーの意味を理解できていなかったから、脱サラの理解もあいまいだったのだ。

サラリーマンっていうのは労働を売って、給料を対価として受け取る人たちの事を指す。そしておれはサラリーマン以外のお金の稼ぎ方を意識したことが無かったのだ。せいぜいアルバイトとかパートとかだと思っていた。いずれもサラリーマンのカテゴリーに分類されるのだが。

サラリーマンの対局にあるのは経営者。経営者というと雇われ経営者も含まれるから適当な表現ではないか。となると企業のオーナーという事か。サラリーマンのように企業と契約して労働力と賃金を交換するのではなく、自分の会社を持って、その会社の商品やサービスを提供して利益を出し、その収入から自分に賃金をだす人。これがサラリーマンの対局にあるもだ。要は雇用者と被雇用者だ。

脱サラするということは、サラリーマンを辞める事。そして脱サラ起業とは、サラリーマンを辞めて起業するということ。つまり被雇用者をやめて雇用者になる事なのだ。

という事が、やってみてやっとわかった。おれって当事者にならないと大体理解できないんだ。そりゃ本読んだりすればなんとなくなら分かるんだけど、実際体験してみるとやっと言葉にできるようになるんだ。だから今回の脱サラっていうのも起業っていうのもりかいできるようになった。

会社を立ち上げる事だけだったらもの凄く簡単

起業するって事は会社を登記するって事。つまり会社作りますよって公式に申請して記録してもらう手続きをとる事だ。

手続きするだけだから簡単なんだ。もちろん資本金を準備したり銀行に法人口座を開いたりするのはあるんだけれど、それだって大した手間じゃない。

会社を登記してしまえば起業は完了だ。脱サラ起業したよ、なんて簡単に言える。起業するのは難しくないからすぐにやっちゃいなよ、と堀江氏がよく言ってるけど、そういう事なんだろう。

継続できるように利益を上げる

じゃあなんで起業は大変だって印象が強いんだろう。それは会社を立ち上げるっていう事だけじゃなくて、事業を継続して利益を出し続け、人を雇い拡大しながら経営していくものだというイメージがあるからだろう。

このイメージは正しい。利益をあげ続けるのは簡単ではない。安定した売り上げをキープして、その売り上げを増やしていくと同時にコストを抑えなければいけない。

会社を大きくしていくかどうかは経営者の判断なので一概には言えないが、大きくなった方が収入も増えるし、サービスを享受できる顧客も増える。また雇用を生み出す事もできるので良い事が多い。ただ経営者によっては小さくまとめて事業を回したいというスタイルもいるだろう。

いずれにせよ、黒字を出し続ける事は容易ではないのは変わりない。事業がうまく行かなければ赤字になり、赤字が続けばそのうち資金が無くなり事業を行えなくなる。倒産する企業だってたくさんあるのだ。

不況はナイトメアだが、それを乗り越えるのが経営者の使命

経営者にとって経済の状態はビジネスの死活問題。マーケットが活気に溢れよくモノが売れる状況が望ましい。逆に物が売れない時もあるわけで、それがきつい。今回のコロナみたいな世界的な停滞期は正に悪夢。

この状況を乗り越えていくにはどうすれば良いのか?それを熟考して実行し、利益を追求するのが経営者の使命。売り上げの確保とコストの削減だ。

サラリーマンであれば与えられた役割の範囲で最大限努力すれば良い。それだけやって結果を出していれば、基本的には給料が支給されるだろう。例え会社が赤字でも。

でも経営者は違う。事業に関わる全てが経営者の仕事だ。営業もマーケティングも資金繰りも何もかも全てを担う。規模が大きければタスクと裁量を与えて経営を部分的に人に任せる事もできるだろうが、零細企業はそうはいかない。社長しかいない事だって普通なのだから。

だから起業は難しい。経営は難しい。けどだからこそ楽しいし、大きな収入を得る可能性もあるのだ。やってやれない事はない。やらなきゃ何も始まらない。折れない心で自分の創り上げた事業に取り組むのだ。

利益たくさん出して、たくさん遊ぼ。そこかよ。おしまい。

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