サラリーマンの時間の有効な使い方。海外で起業した駐在員のタイムマネジメント。

仕事が忙しくて仕事以外に何も手をつけられない、というのは本当ですか?そんなことないでしょう。

時間がなくて趣味もできないし、勉強もできない。仕事が忙しくて家事も育児もできない。仕事が忙しくて旅行に行けない。

こんな話はよく聞きます。日本よりも労働環境としてはマッチベターであろうシンガポールの海外駐在員の間でもよくある会話の一つです。仕事が忙しくて時間がなくてどうのこうのって流れです。

本人からしたら事実でしょうし、実際忙しすぎて仕事以外には手が回らないという事もあるでしょう。仕事の役割とか責任があるのだから当たり前ですね。

例えばシステム構築の仕事をしていたとします。あなたは壮大なプロジェクトの一員として日本から海外の現場に派遣されました。プロジェクトの規模は3年間で20億円。プロジェクト計画に従ってシステムを構築し、リリース日までに全ての設計、開発、テスト、引継ぎを完了しなければならない。

このような状況において、忙しくて仕事以外に何もできないという状況は生まれてくるでしょう。例えばリリース前後の数週間は最後の追い込みやら、リリース後のトラブル対応などで仕事に忙殺されるはずです。

そのタイミングであれば何か新しいことにチャレンジすることや、勉強すること、起業準備をすることだってできるはずなんです。

仕事人生において忙しさに波があるのは当然でしょう。そして波があるということは、即ち忙しい時期とそうでない時期があるということ。そうでない時期というのは忙しくない時期のことです。

また忙しい時期だったとしても、一日中全く休みがなくてデスクから離れられない、という事も稀なのではないでしょうか?トイレ休憩、ランチブレイク、タバコ、ちょっと買い物、同僚とおしゃべり。など仕事をしていない時間も必ずあります。

そういうスキマ時間を有効活用すれば、色々とできることがあります。

会社の仕事には100%の力を発揮するべき。だけど時間は100%使わなくて良し。

また、会社の仕事に関しては自己裁量の範囲があるはずです。従業員として働いているのであれば、自分に課された作業スコープというのは予め決められているものです。システムエンジニアであれば、システムを設計すること、構築すること、テストすることが主な仕事でしょう。そこにシステムを売る仕事や、新規開拓などのタスクは入ってこないはずです。基本的には。

つまり自分で達成しなければいけないスコープが明確にあるということ。無ければそれは上司や周りと話し合った上で、確実にスコープを明確にする必要があります。それは自分を守るためでもあり、周囲の自分に対する期待をコントロールするためでもあります。

スコープを明確にすることで、上司や周囲との無駄な確執や齟齬を回避することができるのですから。

さて、自分の作業スコープが明確にあるのであれば、そのスコープを達成するためのタスクを割り出して、それを期間内に淡々とこなしていけば良いだけです。つまり自分で仕事をコントロールできる状況であるということ。

例えばあなたの今月末までの作業スコープは設計書を書き上げることだったとしたら、それを最初の1週間でやって残り3週間は次のタスクに取り組んだり、はたまた4週間じっくり時間をかけて設計書を書き上げることだってできるのです。ゴールは設計書を完成させることですから、そこまでの道のりは自分で決めて良いわけです。

こうやって自分でコントロールできる範囲を増やしていくことが仕事を効率よくこなしていく上で重要なことであり、また自分の貴重なリソースである、時間のマネジメントにも繋がるのです。

そしてこのタイムマネジメントができる環境に身を置くということは、即ち時間の使い方も自分次第で工夫できるということに他なりません。

自分のスコープを達成するためには当然100%の力を発揮するべきですが、そのために自分の時間を100%使い切る必要は全くありません。

僕は自社および顧客と交渉して自分のスコープを明確にした。そして100%の力を発揮してスコープを全うした。要した時間は50%にも満たない。

僕は駐在員として働いている間は自分の裁量を完全に自分でコントロールしていました。仕事を取ってくるのも自分、社内に報告するのも、顧客と交渉するのも、実際に作業をするのも全部自分でした。

会社に所属して給料を受け取る生活をしていましたが、実際は独立した個人事業主みたいな動きしてました。上司は完全放置型、というか自分以外を見る余裕を持っていない人だったので、その点非常に恵まれていました。頼りなさ満点でしたが、その分自分の自由度が上がったので結果とてもよかったです。

さて、完全に自分のサラリーマンとしての仕事をコントロールできる環境にいた僕は、その状況を有効活用して起業準備をしまくりました。

もちろん自分のスコープを達成するためには最大限の力を発揮して、顧客に満足と感動を与える活動をしていました。ただそれを達成するために費やした自分の時間は50%にも満たないものでした。

そんな簡単な仕事だったのかというとそうでもなく、高度な技術と複雑な異文化コミュニケーションを要する立ち位置だったので誰でもできるというものではありませんでした。

そんな状況でなぜ時間でいうとたったの半分しか要さなかったのかというと、スコープの切り方を工夫したからです。工夫といっても大したことないですが、自分が最大限の労力と時間を費やして達成することができるだけのスコープの半分くらいのボリュームに抑えた形でスコープを確定した、ということです。簡単に言えば半分の力で出来る仕事を受注するようにしたのです。

浮かせた時間で起業準備。そして脱サラ起業。

このようにスコープの切り方を工夫することで、僕は自分で自由に使える時間を創り出したのです。

ではその浮いた時間で何をやっていたのかというと、それは起業準備です。事業計画、人脈開拓、法人設立、銀行口座開設、資本金調達、ビザ申請、などなど、やらなければいけないことは山ほどありました。

サラリーマン時代の業務時間内に創り出した時間を活用して、それらの起業関連タスクをこなしていったわけです。もちろん本業は本業でうまいことやって結果を出しながらであることは言うまでもありません。

自分で時間も仕事もコントロールすると言うスキルは、サラリーマン時代にも非常に有効ですし、身につけるべきなのは間違いありません。そしてこのスキルというのは経営者になった際に超威力を発揮します。

中小零細企業の経営者は、自分のスコープは会社に関わるタスク全てです。逃げ場はありません。やることは山のようにあります。全てのタスクを一つずつ丁寧に順番にやっている時間も労力もありません。その状況で最大の成果を出すためには、はタスクコントロールとタイムマネジメントが必須なのです。

自分で全てをコントロールする気概とスキルを持ち合わせていなければ、到底経営者は勤まりません。そしてこの姿勢と能力はサラリーマン時代に発揮していれば、有限である自分の労力と時間を有効活用することに直結するのです。

仕事も時間も自分のものです。自分でコントロールして自分の人生をより実りあるものにしていきましょう。僕は会社に雇われていようが、自分で経営をしていようが、自分のタスクと時間を完全にコントロールしていきます。うまくいかないときは、できない理由を考えるのではなく、どうしたら可能になるのかを考えて実践していきます。

私が私のボートのキャプテンだ。行き先は自分で決める。

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