マイコンのArduinoはプログラミングとロボティクスを学ぶのにもってこいです。
基盤丸出しのArduinoは、パソコンとか機械が苦手な人にとっては何とも近寄りがたい雰囲気ではあります。
だけど、オンライン上に転がっている情報を見ながら試してやってみると意外と簡単に動かすことができます。
そしてその得体のしれない基盤に対してパソコンから指示を出して、その指示通りに動いた時の感動は、大人であっても結構しびれるもの。
少しでも興味があれば、まずはやってみることをお勧めします。
道路にある赤青緑の信号とか、自動ドアとか、そういったものがどういう仕組みで動いているかを実体験から学ぶことができて面白いですよ。
中国で製造される廉価版Arduinoが格安でお得
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さて、そのArduinoですが、正規品だと3,000円ちょいで購入できます。
[amazonjs asin=”B0044X2E5S” locale=”JP” title=”【永久保証付き】Arduino Uno”]3,000円が高いかどうかは個人の価値観によりますが、ぼく的には新しい知識、経験ができて、プログラミングや機械工学のスキルがつくので賢い投資だと思います。
ただもっとお気軽に試してみたいという意見もあるでしょう。
そんなあなたに朗報。
経済大国中国がその製造力と模倣力を活かして、廉価版のArduinoを製造販売しているのです。
例えばこちらのオンラインショッピングサイトだと、なんと400円程度で購入できてしまうのです。
これはお手軽。試さない手は無いでしょう。
中国産Arduinoは模倣品だけど、機能面は問題なし
こんなに安いと逆に怪しい雰囲気が出て手を出したくなくなるかと思います。
実際ここで売っている格安のArduinoは正規品ではなく、模倣品です。
偽物っちゃー偽物です。
でもArduinoはハードウェアもソフトウェアもオープンソース。つまり世間に無償で公開されています。
本家のArduino LLCからライセンスを取得すれば模倣品が正式に作れるのです。
それを利用して(多分)中国のメーカーが模倣品を作って格安で売っているんですね。
実際見た目を比べると本物と模倣品は異なる点がチラホラあります。
例えばロゴとか、パーツの配置とか、色とかね。
でも大丈夫、機能面には問題ありません。
実際ぼくもこの中国製の廉価版Arduinoを購入しましたが、問題なく使えてますから。
Macユーザーは注意!ドライバーのインストールが必要‼
さて、この廉価版Arduinoですが一点だけ気を付ける箇所があります。
それはUSBシリアルドライバーです。
ドライバーっていうのはパソコンが外部接続機器と通信を行うときに、その通信の橋渡しをしてくれるソフトウェアのこtです。
パソコン君と外部機器君は異なる言語をしゃべるものなので、ドライバー君はその間に入って通訳をしてくれるというわけです。
正規品Arduinoの場合、必要なドライバーはパソコンに既に組み込まれているので、USBケーブルで物理的に繋げるだけですぐに使えるようになります。
パソコン上で正規品Arduinoをいじれる状態になるという事ですね。
廉価版ArduinoもパソコンのOSがWindowsの場合は同様にUSBケーブルで繋げるだけで使えるようになります。
問題はMacユーザー。
Macに廉価版ArduinoをUSBケーブルで繋げただけだと、Mac側にドライバーが存在しないために、廉価版Arduinoが認識されません。
認識されないとMacからArduinoに指示が送れないので、使えない、ということになります。
安いものとはいえ、使えないというのは非常に残念ですよね。
でも大丈夫です。ドライバーをインストールすれば使えるようになります。
対応策:CH340ドライバーをダウンロードしてインストール
Mac用のCH340ドライバーは以下のリンクからダウンロードできます。中国の基盤パーツメーカーのウェブサイト。
このサイトなんだか怪しさ満点ですが、大丈夫。
まずタイムマシーンでMacのバックアップをとってから、勇気をもってダウンロードして、インストールしましょう。
CH340とは?
最近の中国産の廉価版Arduinoは正規品とは異なるUSBシリアルチップが搭載されています。
正規品はFTDIというメーカーのものを使っていますが、廉価版は中国メーカーのものです。
どうやらFTDIのUSBシリアルチップを搭載すると、安い値段をつけて売ることができないというようなライセンス形態になっているようで、そのため中国産ArduinoはFTDIのパーツを採用せずに、安い中国産パーツを採用しているようです。
まあそんな背景があるようなのですが、大事なのはUSBシリアルチップが異なるという事は、必要となるドライバーが異なるという事です。
必ずバックアップを取ってからドライバーをインストール
ドライバーインストールする前には必ずバックアップをとってください。
Macであればタイムマシーンを使って簡単にバックアップがどれます。
バックアップを取る理由は、何か予期せぬ問題があった時に大切なMacを正常な状態に回復させるためです。
これは非常に重要なので必ずバックアップするようにしましょう。
ぼくは実際バックアップを取らずに不要に怪しいドライバーをMacにインストールして、再起動した後にOSが起動しないということを経験しました。
その時に何ができるか?
セーフモードで起動して問題個所を探して直したり、UNIX画面で起動して黒い画面に白い文字だけの画面にコマンドを打ち込んでトラブルシュートしたり、ドキドキしながらOSを再インストールしたり、そういった作業をしなければなくなります。
自分でトラブルシュートができない場合は、パソコンを修理に出さなければいけません。
お金もかかるし時間もとられるし、パソコンは使えなくなるし、最悪です。
そんな時、バックアップさえあれば簡単に元の正常な状態に戻せます。
例えばドライバーをインストールする前にバックアップをとってあれば、その時点まで戻ることができるのです。
まさにタイムマシーン‼
ということで、必ずバックアップをとるようにしましょう。
CH340ドライバーのインストール方法
ドライバーをダウンロードしてZipを解凍すると、ドライバーとReadmeがあります。
Readmeにインストール方法が書いてあるのでそれに従って作業すればインストールできます。
以下がインストール手順です。
- Extract the contents of the zip file to a local installation directory
- Double-click CH34x_Install.pkg
- Install according to the installation on procedure
- Restart after finishing installing
日本語訳
- Zipを解凍して中身を取り出す
- CH34xのインストールパッケージをダブルクリック
- 画面上に表示されるインストール手順に従ってインストール
- インストール完了の後にMacを再起動
After the installation is completed, you will find serial device in the device list (/dev/tty.wchusbserial*), and you can access it by serial tools.
If you can’t find the serial port then you can follow the steps below:
日本語訳
インストール完了後、デバイスリスト(/dev/tty.wchusbserial*)上にシリアルデバイスが見つけられます。
シリアルポートが見つからない場合は以下のステップを試してください。
- Open terminal and type ‘ls /dev/tty*’ ande see is there device like tty.wchusbserial;
- Open ‘System Report’->Hardware->USB, on the right side “USB Device Tree” there will be device named “Vendor-Specific Device” and check if the Current is normal.
- If the steps upper don’t work at all, please try to install the package again.
日本語訳
- ターミナルを開き、 ‘ls /dev/tty*’ を入力し、’wchusbserial’ という名前のデバイスがリストに表示されるか確認
- ‘システムレポート → ハードウェア → USB’ を開き、右側の ‘USB Device Tree’ の中に ‘Vendor-Specific Device’ があるか確認
- 上記が確認できない場合は、再度インストールを試みる
Note: Please enter System Preferences ➜ Security & Privacy ➜ General, below the title “Allow apps downloaded from:” you should choose the choice 2 ➜ “Mac App Store and identified developers” so that our driver will work normally.
日本語訳
注意:’システム環境設定 → セキュリティとプライバシー → 一般’ を開き、’ダウンロードしたアプリケーションの実行許可’の下の’App Storeと確認済みの開発元からのアプリケーションを許可’ が選択されていることを確認
ちなみにぼくは一度ドライバーをインストールしても、シリアルポートが認識されなかったので、再度インストールしました。
2回目はうまくインストールできたみたいで、Arduinoのシリアルポートが無事に認識されるようになりました。
この不安定感の理由はわかりませんが、まあ動いたので良しとします。笑
あんまり細かいことを気にしないのも新しいことを学ぶ際には重要な姿勢ですよね。
細部は後まわしで良いでしょう。
まとめ
中国産の廉価版ArduinoをMacで認識させる方法をお伝えしました。
- 中国産の廉価版ArduinoをMacで認識させるためには、CH340というドライバーのインストールが必要
- CH340を製造しているメーカーのウェブサイトから適切なドライバーをダウンロードし、手順に従ってインストール CH340ドライバー(Mac用)
- インストールをする前にMacのバックアップをとることを忘れずに!
あなたのマイコンチャレンジが楽しいものになりますように!
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