Microsoft Azure上にOdooをインプリ ← 1ヵ月の料金はいくら?

Microsoft Azure上にOdooをインプリ

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Open ERPであるOdooの検証のため、Microsoft Azureを利用しました。(2017年7月時点)

インターネット経由でアクセスできればサーバーはどれでも良いんだけど、Azureは1ヵ月無料キャンペーンをしてたから、そちらを活用。

Odoo自体もCommunityバージョンであれば無料なので、人件費を除けば完全に無料でPOC(Proof Of Concept)が実施できますね。悪くない。

自分のPC上に仮想環境立てる方が早いけど、クラウドだったら他の人もインターネット越しにアクセスできるメリットがある。

 

クラウドの課金システムに慣れてないと、想定外の請求が。。

クラウドっていくらかかるか良く分からないですよね。月額固定ではなくて、従量課金制だから請求見てみてビックリってこともあると思います。

 

実際ぼくも以前Azureの1ヵ月無料キャンペーン使って試したことあるんですが、課金システムを理解せずにバンバン仮想サーバー立ててたら、数日で無料キャンペーンが終了してしまったってことがありました。

無料キャンペーンと言えども何をやっても無料ってわけではなくて、USD200とかの上限金額を与えられて、その枠内では無料で使えますよって事だったみたい。

ぼくの場合はその上限金額に数日で到達してしまったってことだったんです。

 

そんな苦い経験からAzureは避けてきたんですが、Odoo導入にあたって必要になったので再チャレンジ。

 

AzureにOdooインストールして1ヵ月使ってみて、実際いくらかかったかを記録します。

 

Azureのサーバースペックと想定料金

Azureではいくつかの仮想サーバーのパターンがあります。月額千円台のものから70万円台(!)のものまで色々とありますね。

この想定料金は、Azureの料金計算ツールで確認できます。

Odooのユーザー数は多くて5人くらいだし、頻繁にアクセスするわけでもないので、サーバースペックは必要最低限で良いと判断。

とりあえずD1 V2っていうプランに。1コア、3.5GB RAM、50GBディスク。

自分のPC上に仮想環境立ててサクサク動いたので、これくらいのスペックで十分でしょう、今は。(利用量が多くなれば、Azureのスペック上げるか、もしくはオンプレでも良いよね)

 

想定料金が分かりました。

1時間あたり、USD0.079

0.079 x 24 (hours) x 31 (days) = USD 58.78

これにサポートオプションとかつけるとその分課金ですね。まあ、とりあえずいらないとして。

月60ドルくらいで12ヵ月なら、年間720ドル。1ドル120円換算で86,400円。ワードプレスでウェブサイト運営するよりコストはかさむけど、まあ基幹業務アプリですからね。

 

で、実際いくらかかったか?

基本情報

  • Azure上に仮想サーバーを構築。OSはUbuntu。その上にOdooをインストール。
  • 利用者は2名
  • 使用頻度は極小(インストール時にアクセス多め。普段は殆どアクセスせず。

さて、実際にかかった料金を見てみましょう。

 

Azure Portalにログインすれば課金状況が確認できます。

①『課金』をクリック

②サブスクリプションをクリック

③確認したいサブスクリプションをクリック

出ました。

25日間で、USD60.02

想定料金はUSD58.78だったので、既に想定を超えてますね。

で、上の画像の右下に注目。このままいくと1ヵ月でUSD78.31になる見込みらしい。日本円換算で9千円強。

 

この料金の内訳が知りたければ、

④円グラフをクリック

出ました。色々と課金ポイントがあるみたい。

大きな枠で言うと、以下4カテゴリー。

  1. 仮想マシン
  2. ストレージ
  3. パブリックIPアドレス
  4. ストレージ

 

なるほどー。アクセス量によって、それぞれのカテゴリーで課金されていくのね。

 

感想

感覚的だけど、『これだけの使用量(殆どアクセスしてない)で、月々9千円は高いなー』といった印象。

 

従量課金制だから使えば使うほどコストは上がっていくってことでしょ。なんか使うのをためらっちゃうなー、自社のシステムなのに。笑

 

対応策アイデア

使わない時はサーバー落としておけば、その分をセーブできるっていうアイデアもあるけど、常時接続できない基幹システムってどうなのよ。常時ONは必須だからその選択肢は無いな。

 

スペックを下げるっていうのもアイデアとしてはあり。一番安いA0プランで、1コア、0.75GB RAMか。メモリ1GB以下って不安よね。今の規模だったらもしかしたらいけるかもしれないけど。。

 

他のクラウドサービス(AWSとか)っていう手もあるけど、料金も課金システムも変わらないでしょう。

 

オンプレが良いかもなー。自社にハイスペックPC用意して、そこに仮想サーバー立てて、Ubuntu + Odooインストール。それを外部公開。セキュリティ面は要考慮だけどね。

 

まとめ

Azureで必要最低限のスペックの仮想サーバーを利用してOdooをインプリするのであれば、Azure分のコストは、月1万円くらいになりそう。

想定月額:USD 58.78

実際の月額:USD 78.31

これ、Odooだからライセンス無料で考えられるけど、他のERPだったらさらにコストが高くなるなー。中小企業だったらシステムにはあまり大きなコストかけられないですよね。

コストの観点でみるとOdooはやはり魅力的でしょう。

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